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解剖学から考える足部障害セミナー

横浜市でフィットネストレーナー、運動指導士対象に「足」のセミナーをさせていただきました。

足部アライメントと障害発生機序


 

足部のアライメント(骨の配列)が崩れると「どこに」「どのような」障害が出る可能性があるのか?

踵骨外反 → 距骨下関節回内 → 内側縦アーチの低下 → 1列の底屈・内旋 → 外反母趾 …

この過程の中で頻回に出現するのが、

足根管症候群・・・主に脛骨神経領域の障害

後脛骨筋症候群・・・シンスプリント、偏平足、有痛性外脛骨

足部機能改善のためのアプローチ(マニュアルコンタクト)


チューブエクササイズやタオルギャザーが一般的ですが、重要なことは「向上すべき機能は何か⁉」ということです。

偏平足 → 後脛骨筋(土踏まずをつくる筋肉)のチューブエクササイズではなかなか思うように効果は出ません!

1.関節の運動方向を理解する
一般的に「足関節」といわれる距腿関節は、約20度外側に向いています。
足部が3次元の大きな動きができるのは、距腿関節ではなくその下にある距骨下関節による運動です。

2.筋肉の起始停止を考慮
後脛骨筋は土踏まずの天井1点に着くわけではなく、足底全体に大きく広がっています。
後脛骨筋は対になる長腓骨筋という筋肉との連動の中で機能します。

3.向上したい動作に必要な筋肉の収縮様式を理解する
筋肉には求心性収縮↔等尺性収縮↔遠心性収縮の3つの収縮様式があり、ただ筋力トレーニングをしても収縮様式が合わないと動作として機能しません。

今回は筋肉の停止部に対して抵抗をかけながら関節運動を引き出す、マニュアルコンタクト(徒手抵抗)を中心に技術練習しました(^^)