2024.2.29 更新
パーキンソン病は中脳黒質の変性によってドーパミンの分泌が減少する指定難病で振戦(ふるえ)や筋固縮(筋肉の強張り)などの運動障害をおこす疾患です。
ドーパミンは「快楽」や「意欲」、「運動調整」に関わるので、パーキンソン病では運動障害意外にも自律神経や感情面でも多岐にわたる症状が発現します。
運動障害に対してのトレーニング
運動神経には大きく「錐体路」と「錐体外路」という2種類があり、錐体路は主に運動のON↔︎OFFを、錐体外路は運動のタイミングやスピード、強さなどの調整をおこないます。
パーキンソン病は「錐体外路」の働きに支障が出るので、
・安静時振戦:じっとしている時に手足が震える
・筋固縮:鉛のように筋肉が硬くなり曲げ伸ばしが困難になる
・無動:動作が緩慢になり、動きが少なくなる
・姿勢反射障害:姿勢の保持や立て直しが困難になる
などが主な症状として出現し、転倒のリスクが高まります。
運動する際に考えなくてはいけないのが、
・皆同様に症状が出るのではなく、人によって強く出る症状とあまり出ない症状がバラバラということ。
・服薬の副作用によって出る症状もあるので、服薬のコントロールとトレーニングのバランスが大事ということ。
医療機関でしっかりリハビリができれば良いのですが、専門科である神経内科がある病院では外来のリハビリをやっていないところも多く、「運動の重要性はわかっているもののどこで何をするば良いのかわからない」という相談を受けることは非常に多いです。
上記のような社会的背景もありStyleUpではパーキンソン病の方のトレーニングサポートをさせていただくことが多いので、今後ご来店いただいているクライアント様にご協力いただきながら定期的に情報発信をしていこうと思います。
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